ポリスの名曲、Message In A Bottleの動画レッスンです!
2ndアルバム、Reggatta de Blancのオープニングを飾るナンバーでポリスの代表曲です。
リフ、サウンド、リズム、これぞポリスというイメージを決定づけている曲だと思います。
またポリスのギタリスト、アンディー・サマーズのリフ作りの妙を見ることができる曲でもあります。
ハードロックのものだったギターリフに新たな形を提示したとも言えるでしょう。
かなり指を開く独特なコードフォームによるリフなのですが、そのあたりの攻略法なども合わせて解説しました。
ぜひ練習してみてください!
9thコードを使ったアルペジオ
このリフの基盤は9thコードのアルペジオです。
パワーコードの形にもう1音、小指で9thの音を付け足したフォームを並行移動させてリフ化しています。
この9thの音によりパワーコードのソリッドな響きに一つ色合いが加えられこの曲のイメージを決定づけています。
この9thのアイディアはEvery Breath You Takeでも使われており、アンディー・サマーズのシグネチャーといっても良いでしょう。
指使いとピッキングのコツ
かなり指を開くコードフォーム、そしてアップテンポのアルペジオということでしっかり弾くのはそこそこ難しいリフと言えるでしょう。
左手右手それぞれの攻略方を紹介します。
・左手
人差し指、中指、小指でコードを押さえます。
人差し指、薬指、小指の組みあわですと小指のストレッチがかなりきつくなりますが、薬指の代わりに中指を使うことで小指のストレッチがかなり楽になります。
人差し指、中指は一番器用な指で融通も利くのでここで距離を稼ぐようなイメージです。
アンディー・サマーズ自身もこの運指で弾いているのが映像で確認できます。
ブルースのリフでも使える運指なのでぜひ試してみてください!
・右手
このような高速アルペジオフレーズではダウンアップを交互に繰り返すオルタネイトピッキングではミスを誘発してしまいます。
そこで次に弾く弦の方向へ向かうようにピッキングの向きを組み替えて行くことが必要です。
一つのコードにつきダウン、ダウン、アップというピッキングサイクルで弾いていきましょう。
これにより隣接弦に触ってミストーンを出してしまう確率がグッと下がり正確なピッキングが期待できるようになります。
このようなピッキングでピッキングのサイクルに依存してリズムをとることができないので、しっかりカウントを取りリズムキープしていく必要があります。
特にシンコペートしている箇所に気をつけましょう。
コーラスサウンド
アンディー・サマーズはエフェクター使いの名手です。
コーラスやディレイなどのいわゆる空間系(モジュレーション系)エフェクトを巧みに使いこなし、独自のサウンドを打ち出しています。
それまでロックはブルーズを根底にしたものでしたが、ポリスはその流れとは完全に違うところにあるような気がしますね。
エレクトリックギターのエフェクティブなサウンドというのを当時生まれてきていた新たな機材を用いて拡張したのもアンディー・サマーズの功績の一つではないでしょうか。
この曲を弾くならばぜひコーラスをつないで弾いてみてほしいと思います!
2018年2月18日(日)
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