初心者のうちは特に間違った弦をピッキングしてしまうことも多いと思いますし、経験を積まれた方でも弦跳びなど難解なフレーズに苦戦されている方もいることでしょう。
上達を目指す上で避けて通れない右手の正確性ですが、Al Di Meolaの提唱する右手をアンカリングするというコンセプトに基づき、ミスピッキングの理由を明らかにし解決方法と練習方法を解説しました
今回のお話はこれはそのまま良い演奏フォーム作りにもつながります。
動画でしゃべっている内容を文章でもまとめておきましたので合わせてご覧ください!
ミスピッキングの原因
ミスピッキングを誘発する最大の原因は右手の置き場所がピッキングごとに変わってしまうことです。1弦を弾くときは少し下にいき、2弦を弾くときは少し上に、といった具合に右手を弾く弦に応じて上下させてしまうと、右手の感覚が安定せずにミスに繋がります。
つまり右手が弦に対してどのように位置しているかがわからなくなるので、目的の弦をヒットするのが難しくなってしまうのです。
したがって右手の位置感覚を養うことが正確なピッキングへの道です。
右手のアンカリングする
ここで「右手の位置感覚」について詳しく定義してみましょう。「こういう感じでギターに触っていて、腕、手首がこの曲げ具合であれば、ピックの先がこの弦にあるというのが、見なくてもわかる感覚」を「右手の位置感覚」と定義して話を進めたいと思います。
右手の位置感覚を獲得するために不可欠なことは右手の手首を置くポジションを一点に決め、動かさずに弾くことです。
ピッキングの名手Al Di MeolaはこれをAnchoring The Wrist(アンカリング = 錨、係留)と表現しています。
つまり錨を打ち込むように右手を一箇所に係留しておくということですね。
腕、手首がいつも同じポジションにアンカリングしてあれば右手はその感覚を覚えて次第に位置感覚を獲得していきます。
実際のピッキング方法
右手をアンカリングした際の実際のピッキング方法です。手首の位置は固定されているので、手首の曲げ具合だけで各弦にアクセスします。
6弦に近づくほど手首は弦と平行に近くなり、1弦にいくほど弦に対して斜めになっていきます。
伴奏の時は6弦まで使うから少し低音弦側にアンカリング、ソロでは1,2,3弦が中心だからそれよりも下めにアンカリング、といったようにパートごとであればアンカリングのポジションは多少変えても大丈夫ですが、ちょくちょくポジションを変えすぎてしまってはいけません。
ピッキングに限らずですが、全てのミスには必ず原因があります。
その原因を究明して取り除くことができれば必ず上達します!
今回の動画を参考にぜひ右手のレベルアップを目指してください!
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